”休める空気”はパフォーマンスに貢献する

部署の中で、またはチームのメンバーで「毎日誰かしら休む、休む人が一定数いる」と聞いたら、どう感じますか?
自由度が高いと感じますか?それとも勤怠が乱れていてよくない、と思いますか?

わたしがかつて所属していたプロジェクトチームは、ほぼ毎日誰かしら休んでいる人がいました。
でも、それは勤怠の乱れとは感じず、自由度が高くてチームにとって非常にプラスだと感じました。
むしろ、休む人が毎日必ず誰かいて当たり前、くらいの感覚です。

○どんなチームか?

  • 構成人数は、繁忙期50~60名、閑散期40名前後。
  • 年齢層は20代~30代前半が7,8割。40代が1割強。
  • 上記の人数のうち、1,2割が派遣社員
  • 担当領域によって3~8名くらいのチームにさらに分かれて、各チームにリーダーがいる
  • 業種は管理部門系プロジェクト

○勤怠状況

  • 事前に休暇申請を出して休む人の割合は、閑散期はほぼ毎日数名、繁忙期は1週間のうち2、3日の割合で数名
  • 事前申請は長期の休暇だけでなく、1日だけあるいは半日だけの休暇申請も多い
  • 事前申請に理由は不要
  • 当日に休む人も数名いる
  • 当日休みの理由は、本人の体調不良のほか、家族の介護など
  • メンバーの勤怠管理はエクセルの管理表やスケジューラーで公開されている

繁忙期・閑散期どちらも休む人は毎日必ずいる、全員出勤している状況は1年のうち1日あるかないか程度

○自由度が高いと感じた理由

このチームに入った当初、この勤怠状況にとてもびっくりしました。
以前にベンチャー企業にいて「這ってでも出社する」という空気に慣れていたせいか、率直に言うなら「ちょっとだらしないひとが多いのかな・・」とも感じていました。

しかし、徐々に「あぁ、これが当たり前なんだ」と感じるようになりました。

若いからといって健康とは限らないし、家族がいればいろいろな事情が生じてくることもある。

無理やガマンをして仕事をするよりも、きちんと事前に休暇を申請してリフレッシュできる雰囲気や体制を整えておくことのほうが、個人個人のパフォーマンスを高めることになるんだなと。

 

また、「家族の介護」で当日休む、というのが浸透しているのもとても良いことだと思いました。小さいお子さんは保育園では預かってもらえないし、子供でなくても体が弱っている配偶者や年老いた親に付き添っていなければならないときもあるだろうし・・。

そういうときに「休める空気」があるのとないのとでは、働きやすさやチームへのロイヤリティに違いが出てくるかもしれません。

 

○どういう職種や会社なら可能なのか?

こういうチーム体制、雰囲気を最初から作れているのはいいな、と思いご紹介しましたが、どんな職種や業界でもできるか・・というと、難しい部分もあると感じています。

たとえば、販売系の業界や職種などシフトで管理されているような場合、人手が極端に不足しているようなチームについては、同じ様に上手く運営するには難しい部分が多いでしょう。また、顧客の要望に逐一、すぐに対応を求められる状況も難しいかもしれません。

ある程度、業務の割合がルーチンに寄っていて、スケジュール管理を定期的に実施できるチームであれば、工夫できるのではないかなと思います。

チームを管理する上で重要なのことはいくつかあると思いますが、そのうちの一つ、納期どおりにお客さんから要求されたものをしっかり提供するというのはかなり大事なことです。

あらかじめ、休む人が必ずいるという前提があれば余裕を持ったスケジュールをひくことができます。もっと言うなら、お客さんに予算を提示する段階(ex.〇〇人月で〇〇円)からも考慮できる。

実際に運用する難しさはあると思いますが、ぜひ、参考できる部分があればと思い書いてみました。

人の体というのは本当に個人個人異なるし、不調や痛みを感じる感度も人によってずいぶん違います。人間は機械ではないので、定期的に休んでいても体調は崩れるものだと思います。良い意味での「休みやすい風土か」は、チームの雰囲気作りの一つだと思うので、工夫の余地を探ってみてはいかがでしょうか。

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