人はいろいろな“可能性”を秘めている、このことを追求し続けたい

― どうやったら一人ひとりが持つ「個性」を仕事につなげることができるだろうか。

この疑問は、私が会社員として約12年勤めていたときの最大の関心事でした。

と、書くとなんだか大げさですが、常に考えている関心事というよりは、ときどき頭の中に降っては湧いて出てくるような感じでした。

たとえば、チームリーダーとしてメンバーに任せる仕事を考えるとき、課長として社員の評価をするとき、面接した学生がうまく自分のことを伝えられずに言葉に詰まってしまったとき、それぞれが持つ個性をどうやったら引き出すことができるのか、どんな言葉をかければそれができるのか、そんな風に考えることがとても多くありました。

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現在、私は「エアリアルフィットネススタジオ」をメインとして事業を運営しています。それまでの会社員時代に経験したような仕事とは全く異なる業種・職種です。

エアリアルフィットネスは空中パフォーマンスの基礎的な動きをストレッチや筋トレに応用したエクササイズ。スポーツや運動が苦手な方でも気軽に取り組めるように考案したオリジナルプログラムです。

私は「元々の使い方」を変化させて新しいものを創ることが好きです。そしてこれは私の個性でもあります。「観る」ものと思っていた空中パフォーマンスを、自分で「取り組む」エクササイズとして創ったエアリアルフィットネスは、私の個性を生かして始めた事業でもあります。

 

少し話が逸れましたが、独立してから、会社員の時に疑問に感じていた「どうやったら人の個性を仕事につなげることができるか」ということと、自分が創りだした「エアリアルフィットネス」が、ある局面でつながるきっかけになるのでは、ということに気づきました。

空中パフォーマンスは観たことはあってもチャレンジしてみた!という人は世の中にそう多くいません。ほとんどの人にとって初めて取り組むこと。

「初めて取り組むこと」を人から教わりながら体を動かす、ということをしたときに、人は理性よりも感情やその人の持つ“素の部分”が出やすくなります。特に、今まで経験したことがない空中姿勢や体勢を変える動きは、驚きや楽しさなどの感情が声や顔の表情となって自然に出てきます。

教わったことを真っ先にやってみたい人、ちょっと周りを見てから取り組みたい人、教わった順番どおりに確認しながらやる人、実に様々な個性を見ることができます。

普段なにごとも強気だった人が意外と慎重で怖がりだったり、いつもはおとなしそうな人が、積極的にインストラクターに質問をしたりします。

 

「そうか、普段とは違う環境で非日常な体験すると、理性で抑えられた人柄よりも素の能力や感情が際立つんだ」

ということに気づき、これを原点にして新たに創ったのが、当社オリジナルの体験型研修「じぶん発見サービス」という企業向けのプログラムです。

 

「じぶん発見サービス」は、当初、ビジネスに必要な能力、たとえば、達成意欲、傾聴力、外向性といったものを軸に、参加者の素の個性を数値化してそれをマネジメントに活かしてもらうことが“売り”でした。

もちろん今もそれは“売り”の一つですが、このサービスに込めた思いは

“一緒に働くメンバーも、そして自分自身に対しても「いままで気づかなかったけどこんな一面があるんだ」「できないと思ってたことでもできるんだ」とそれぞれが、人には秘めた可能性があることを感じて気づいて欲しい”

というところにあります。

 

社会人も慣れてくると、これまでの経験値に縛られて自分の能力を勝手に狭めて考えたり、一緒に働く人を見る目も、いつの間にか固定化してしまった情報で判断してしまいがちです。でも、本当は発揮されていないだけで知られていない能力、自分でも気づかないうちに培われた能力が必ずあると思います。そうした部分は必ずや、ビジネスにも活かすことができるものだと思います。

ちょっとした環境の変化があれば、自分やメンバーの可能性を広げられるかもしれない。

そう思っている方にぜひ「じぶん発見サービス」をご利用いただけたらと思っています。

株式会社ウエイトアンドバランス
代表取締役 藤倉千阿希

 
 
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